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世界の縮図

そんな訳でとりあえず1年のつもりで、
英語学校に通い始めましたが、
オーストラリアをもっと知りたいという気持ちと
もっと英語力を磨きたいという気持ちから、
半年後、現地の大学に入学し、
結局4年間程メルボルンで暮らす事になりました。

実際4年間暮らしてみて、
私のオーストラリアのイメージは
渡豪前とは全く違うものになりました。

メルボルン市内には、
もちろん羊やカンガルーやコアラはいなかったし、
牧場も茂みも砂漠もビーチもなく、
イギリス風の街並のど真ん中に大きなチャイナタウンはあるは、
フランスの現代建築のような
奇妙なアーティスティックな建物がいきなり出て来るは、
イタリア人街やギリシャ人街やベトナム人街があちこちにあるは、
(大学の同級生の大半がオーストラリア国籍を持っているとは言え)
オーストラリアで生まれた人は20人中1人ぐらいの割合で、
英語以外にも色んな言語が飛び交っていたし、
それはまるで世界の縮図を見るようでした。

いわゆるオーストラリア人オーストラリア人と呼ばれる人達は
イギリス系の人達なのだけど、
イギリス系の人って家族第一で友達を大事にしない人が多く、
白王主義でアジア人を見下す傾向にある人が多いのであまり尊敬できず、
結局今でも続いている友達は
中国系とイタリア系の友達が多かったりします。

今思えば、本当にオーストラリアを選んでよかった。

少なくとも自分の世界観はすごく広がったし、
1つの国でたくさんの国や人種の文化や習慣について学べたのは
とても良い勉強になりました。

(帰国前に実際イタリアを訪ねたのも大きいが)
当初の目的だったイタリアンデザインのエッセンスも学べたし、
中国人の友達もいっぱいできたし、
日本を客観的に見直す良い機会にもなったし、
ずっと探し求めていた「運命の人」にもめぐり合えたし、
いたれりつくせりといった感じ。

姉に大大大感謝です。


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